京仏具-蝋型工芸-[山崎貞一]
この日、早朝から鋳造の工程をするという。午前六時、まだ真っ暗な中、山崎さんは工程の準備に取り掛かっていた。聞くと、午前二時ごろから、火を入れ、準備を始めていたという。
工房の片隅に、ブロックが積まれ、中に火が見えた。もう一方の片隅には、溶解炉がある。ゴーゴーと音を立て、緑色の炎が蓋の縁からチラチラとでていた。
京仏具にはさまざまな種類と形がある。山崎さんが作るのは具足と呼ばれる仏具が中心となっている。数十時間かけて型を作り、仕上げ工程では一ヶ月ほど時間がかかるものもある。機械製の仏具が多くなっている中、すべて手作りで作る工房は数えるほどしかない。
毎回同じようにやっていても不良品は出る。
経験以上のことが起こるときがある。
山崎蝋型工芸 山崎貞一
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サクラ・エディトリアル・ワークス
フリーランスの編集者、ライターがそれぞれの領域を活かし、書籍、雑誌記事の企画・取材・編集を行う共同事務所として2005年に設立。京都に拠点を置き、伝統産業をはじめとする日本文化に特化した取材を精力的に行う。
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